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『素敵発見』今回のお客様は、建築事務所『環境デザイン』の設計チーフ・横田隆さんです。
*** Person's data ***
横田 隆 (よこた たかし)
1956年生まれ、滋賀県栗東市在住
一級建築士
県内の設計事務所在籍の後、1997年建築事務所『環境デザイン』設立



団地などの共同住宅と、個人のお店の完成予定図。共同住宅の方には詳しく生活動線などが書かれているが、設計の基本はどちらも同じという。
横田さんに伺ったところ、建物を建てる、というのは単に「住居や施設となる建築物を設計し、組みたてる」ということではないそうです。
『環境デザイン』という名前どおり、環境…すなわち、人を取り巻く環境、生活、人間関係をも含めて考慮し、それらとの調和を図って建物をデザインすること。言い換えれば、建物が住居や施設として利用される、その背景をきちんと理解してイメージを膨らませ、適切な姿形・内容の建物をつくりあげることが肝要なようです。逆に、その建物が周囲の環境に調和していないと、おのずとそこを利用する人・生活する人のライフスタイルも浮き上がってしまうのだそうです。

さて、環境との調和のことに触れてきましたが、やはり建物を建てる上で最も肝心なのは、そこに住む人・利用する人のことです。横田さん曰く、なんと「建物のデザインには建て主の性格が出る」とのこと。特に住居などでは、お客さんとの話し合いを重ね、相手の性格・夢・ライフスタイルを理解していくことで、建物の八割方のデザインができてくるのだそうです。というのも、住む人の性格により、その人にはどのような空間が心地いいのかを考え、その人のために建物を建てるからだそうです。だからコミュニケーションには特に重きをおき、完成予想図や模型を使って実際に使用するイメージを膨らませながら、相手の意志がわかるまで話し合うとのことでした。
そんな横田さんにとって嬉しいことは、何年かしたとき建物を使っておられる方に「この建物で良かったな」と思ってもらえること。「建物を建てる」お仕事は、建てて終わったらそれでハイおしまいではなく、家のメンテナンスなど、仕事(むしろ関係)はずっと続き、作りっぱなしは有り得ないのだそうです。



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